「準備する力」佐久間の今週の一冊
2012年11月19日 日記
今週の一冊は川島永嗣さんの「準備する力」です。
川島永嗣さんをご紹介します。
1983年3月20日埼玉県与野市生まれ。浦和東卒業後の2001年GKとして、大宮アルディージャ入団。
名古屋グランパス・川崎フロンターレと渡り歩き、2010年ベルギーのリールセに入団。2010年ワールドカップ南アフリカでは
日本の守護神として大活躍。鬼気迫るファインセーブを連発し日本を勝利に導いた。
日本に無くてはならない存在の選手。
日本で一流となった川島選手は、夢を実現する為逆算のマネジメントを行ってきました。
一流のプロが、ここに至るまでの努力はもちろん、どのように先を見据えてやってきたのかを紹介した本です。
いくつかご紹介したいと思います。
・心の火は小さくなってもいいが100%の努力をする
自分で弱い人間と自分の弱さを認めた所から、全て始まります。
何かがうまく行かない時に、自分の心を折って落ちてしまうことは簡単。その苦しさを耐え忍ぶことは難しい。
ただ一度底まで落ちてしまうと、再び同じ場所まで這い上がってくるためのエネルギーや時間は、相当な量が必要。
そのエネルギーとパワーを考えると、その場所で、あきらめずに耐えた方が楽。
すぐ戻さなくていい少しずつでいい。
・自分で思っている100%の努力は100%ではない
1日突っ走るように忙しく過ごしているけれど、その中身は自分の100%か?
時には一度立ち止まってみよう。
頭の片隅に1つの疑念を考えよう。「もし100%の努力ができていないとしたら、何ができていないのか?」
できていると思っていても、ひょっとして独りよがりなもので、周囲から違った角度で見れば100%でないこともある。
あくまでも客観的に自己評価すべきで、自分の100%は常に真の100%とは限らない。
・10年先のビジョンを描き、慰安の自分にできることを考える
逆算のマネジメントの基本はまず、将来像のイメージ化。
その目標を達成するには「今何をしなければならないか?」を逆算して考え実行する。
そのビジョンは、ゴールであり出発点。
すぐに思い浮かばなくても、目先の目標から決めて始めても良い。
・反骨心を行動力にする
マネジメントを組み立てることができない人もいる。
ただ、負けたくないとう反骨心が行動力になる。
当時ジュニアユース、下部組織に属した経験は無く中学校ではサッカー部。
当時は体も小さくキック力も無かった。
ただひたすらネットに向かってボールを蹴るといった自主トレなどをし、「負けたくない」「距離が出ない」という反骨心が自分を支えていた。
毎日来る日も来る日も・・・
その努力の成果は目に見て現れ、今の自分の糧になっている。
負けん気だけで練習をしていた。
目の前のことを精一杯、無我夢中でこなすことも必要なのです。
・自分の人生をグラフ化してみる
縦軸に活躍度、横軸を時間にしてグラフ化してみる。
俯瞰で人生を捉え、逆算のマネジメントの参考になる長期的ビジョンを考えるきっかけにもなる。
アスリートでいえば2つある。
天才的なシンデレラスタイルと努力を軸とした計画晩成型。
シンデレラスタイルは一気にスターダムに駆け上がって、スポットライトを浴びるが輝くのは一瞬、その後は下降線を辿る。
再び脚光を浴びても長続きしない。激しく波が上下する。
猛威とつ、徐々にスキルを上げて行きゆっくりと右肩上がりのグラフを描くタイプ。
ある地点に達すると維持しながらグラフの線を長く横軸と平行に安定したラインを保つ晩成型。
未完成の自分を高めるために次なる目標を常に描きながら、少しでもいい右肩上がりのグラフで描く人生を目指したい。
今日の自分より明日の自分。今年の自分より来年の自分。というように常に高みを目指す。
アスリートだけではもちろん無く。全ての人に言えることだが、常に前に進むという気持ちが人生には必ずプラスになる。