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村山の今週の逸品「ブライトリングクロノマット」

2013年03月20日 

皆様初めまして。スズキアリーナ水戸桜の牧、営業の村山です。

今週からブログを書かせていただくことになりました。

僕のオススメする一品を紹介していくコーナーです。

初めてという事もありまして、今回は僕が普段付けています腕時計を紹介しようと思います。
image.jpg

ブライトリング、クロノマットという時計です。
機械式時計と言いまして、数百の部品を組み上げてつくられていて、ゼンマイの力によって動いています。
ですので、クォーツ時計(電池式)と違って衝撃にも弱く、時間の誤差も出てしまいます。

ここでブライトリングの歴史を紹介します。

ブライトリングの物語は1884年、スイスのジュラ山脈の麓にあるサンティミエという小さな村に始まります。ここに、若干24歳のレオン・ブライトリングが小さな時計工房を開設。まだライト兄弟が初飛行に成功する以前のことでした。やがて空の時代が始まると、彼は腕に着用できるクロノグラフというストップウォッチ付きの腕時計、大空に挑む男たちの計器を創り始めたのです。それから1世紀を超えて、いまも、ブライトリングは、まだ誰も到達したことがない地点に向かって挑戦しつづけます。

クロノマットもクロノグラフです。ストップウォッチを使うことはまず無いのですが。
見た目がかっこいいので、個人的にクロノグラフは好きです。
クロノマットはキャリバー01という、正確さ、堅牢さ、信頼性を併せ持つムーブメントを自社で開発して使っているのも魅力の一つです。ムーブメントとは時計の動力機構部分のことで、車でいうエンジンだと思ってください。
歴史も丈夫さもジムニーのような時計だと、僕は思っています。
一つ買うと新しい時計が欲しくなります、これも機械式時計の魅力だと思います。

時計とともに時を刻み、成長していきたいです.
そしてブライトリングの輝きに負けないよう、仕事で輝けるよう頑張っていきたいです。


佐久間の今週の一冊「死神の精度」

2013年03月18日 日記

今週の一冊は井坂幸太郎さんの死神の精度です。

この本は短編集です。

死神の精度
死神と藤田
吹雪に死神
恋愛で死神
旅路を死神
死神対老女

以上の6つです。
主人公の死神の名前は千葉。死神にも名前がある。この死神が面白くて、言葉を人間と全く同じには理解しないようで、
ちょくちょく変な使い方をしたり、おかしな質問をして周りの人間をきょとんとさせてます。
人間は別に好きじゃないけど、音楽は大好きとか。
仕事をする時の仮の名前なのだが、なぜかみんな市や町の地名になっている。仕事?そう死神にも仕事がある。仕事だけじゃない、監査部とか情報部とかの部署があって、分担して人の死に関する仕事をしている。
千葉は調査部の一員だ。調査部の仕事は、情報部が選抜した人間を調査して、「死」を実行するのが適当かどうかを判断して、結果を監査部に報告すること。判断はそれぞれの裁量に任されているし、よほどのことが無い限り「可」の報告をすることになっている。彼らが近くに現れたら死を覚悟した方がいいらしい。
だから彼ら調査部の死神は「死の前触れ」ではあるけれど「死の原因」ではないのだから怨んだって仕方ない。とは言え「こんなヤツなら~」とはとても思えないところだが、その何かいいのだ。千葉には悪意が全くないところがいいのかも。頼まれたことは、やってあげてしまうところかもしれない。
死神はずっと昔から、人間の死を決めている。人間界にやってきて、死を決定された人間が「可(死んでよし)」か
「見送り(まだ死なないほうがよし)」かを見定めている。
「千葉」が、死を決定された人間に接触して、その人と行動を共にし調査する短編集です。
個人的に印象に残ったシーンは、死神が時折、人間に対して「死についてどう思う?」と聞いたり
「人間は皆死ぬのに、死が特別だと思ってる」という所。
ちょっと考えさせられる場面でした。
短編集なんですが、最後の話は、それまでの話とのつながり、
時間が繋がって流れていることを感じさせる良い終わり方でした。

「神様のいない日本シリーズ」佐久間の今週の一冊

2013年03月11日 日記

今週の一冊は田中慎也さんの「神様のいない日本シリーズ」です。
野球を続ける夢破れ就職。後に野球賭博絡みのトラブルで失踪した父親から少年に葉書が届く。そこにはただ一言「野球をやってるか?」。父の願いをかなえるべきか、野球を憎む母に従うべきか、少年の心は揺れる。おりしも1986年日本シリーズでは、三連敗からの四連勝という奇跡を西武がおこそうとしていた。「父親が帰ってくる」という奇跡が少年の身にもおこるのか? 父と子の迫真の物語。
香折は、小学四年生で野球をやっている。上手いし体も大きいので、レギュラーがとれそうだ。四年生のくせにと、六年生に嫉妬され、いじめられた。いじめの口実は、祖父のこと。香折の祖父が、むかし、豚を殺した、ばくちうちで、やくざだったと悪口をいわれ続けた。香折という女の子みたいな名前も、からかいのタネにされ、もう学校へ行きたくないと、自室に閉じこもってしまう。
父さんが、ドアの外の廊下にすわり、語り始める。父さんの父親、つまり香折の祖父のこと、息子に香折という名前をつけたわけ。
少年のころ、野球をやっていた祖父。甲子園にあこがれていたが、家が貧乏で、三人の妹を養うために高校進学をあきらめた。野球をやめると決めた日、重い木のバットで、飼っていた豚をなぐり殺し、川までひきずっていって捨てた。その日、父さんの母さん、つまり香折の祖母と運命の出会いをした。1958年の秋のことだった。ときに日本シリーズの最中。西鉄ライオンズが三連敗の後、四連勝。奇跡の大逆転といわれた。日本シリーズに神様は、いたのか、いなかったのか。バットで豚を殴り殺して野球をあきらめ、祖母と運命の出会いをした祖父に、神様はいたのか、いなかったのか。その後、祖父は野球賭博に手を染め、妻とまだ幼かった父さんを置き去りにして、どこかへ行ってしまった。母の手一つで育てられていた父さんのもとに、毎年、夏になるとハガキが届いた。金釘流の太い文字で、「野球をやっているか。野球をやれ」。ハガキ一枚が、父さんにとってどこかできっと生きている父親の存在の証明だった。しかし、父さんは、野球を見るだけで、やることはなかった。
1986年秋。中学三年生の父さんは、文化祭で「ゴトーを待ちながら」という難しい芝居を上演した。出演者は、たったの三人。そのうちの一人、発案者の女の子に恋をした。香折の母さんになる人だった。もうひとりいた女の子の名が、香折だったのだ。ゴトーの伝言を伝える男の子役の、一年生の女の子。ときに、日本シリーズのまっさいちゅう。広島対西武の日本一をめざす戦いは、三勝三敗一分けで七戦で決着がつかず、第八戦までもつれこんだ。勝利を手にしたのは、西武ライオンズ。第四戦で王手をかけながら、引き分け一つがあったために日本一を逃した広島。日本シリーズに神様はいたのか、いなかったのか。
そのころ、父さんは、年に一度、どこからか届く父親からのハガキは、実は母親が書いていたものだ知ってしまった。心のどかで、「父」を待ち続けていた父さんに、神様はいたのかいなかったのか。
実は、「父」の存在を演出し続けた母親こそ、父さんにとって神様だったのかもしれない。
文化祭の日、客席の最前列のまんまん中に陣取り黒地に金と銀で松が描かれた着物を着て舞台を見上げる母親を確認するところで、父さんの長い長い自分語りは終わる。
息子の香折は、結局姿を現さなかった。

佐久間の今週の一冊

2013年03月05日 日記

今週の一冊は東野圭吾さんの「卒業」です。
卒業を間近に控えた、6人の友人グループ。
加賀は大学最後の剣道大会を前に、沙都子に告白をした。
それぞれに進路を決め、将来に対して別々の道を歩み始めるまでのわずかな期間。
グループ内の祥子が死んだ。
状況は自殺だったが、血をふき取った後があったり、死亡時刻を前後して部屋の電気がついたり、消えたりしているという目撃証言があった。
自殺だとして、友人の自分たちには何かを打ち明けるはずなのだ。
沙都子は真実を求めて、行動を始める。
しかし、何もつかめないうちに再び友人が死ぬ。
犯人はグループの中にいるのか?
同期は何なのか、沙都子とは別に真実を探っていた加賀がたどり着いた結論とは。
大学から社会人への変遷。
それに伴う友情の変容というのが、ものすごく上手に表現されています。
通り過ぎてきたあの時代、ずっと仲良くいるものだと疑わずにいましたが、時の流れ、状況の変化によって大人になっていってしまう。
本作の事件には、友情がキーになっている。
親友とはいっても知らない部分があることは当たり前だと、私は思っているが、本作の登場人物たちは固い友情を一変の染みもないものだと思っているところがすごい。
7人の友情は確かにあったのだと思うが、ひとつも隠し事のない友人関係なんて存在するんだろうか。
「死」というものによって、7人の友情を確かめることになるのが何とも切ないと思う。
ただ、ミステリ小説だからか、人の感情の動きをクローズアップしているわけでもない。
この卒業というタイトルは、偽りの友情から卒業という意味で書かれているのではないかと思った。

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