「そなえ」佐久間の今週の一冊
2012年09月24日 日記
今週の一冊は野村克也さんの「そなえ」です。
この本の中で野村さんは、天才でもなく、不器用な私が、今日まで野球に携わることができたのは、やはり、頭を使い知恵を振り絞ったからだ。
好きな野球をするために、どんな困難なことがあろうと、どれだけ高い壁にぶち当たろうと、決してあきらめず、徹底的に考え、試行錯誤
してきたからでsる。
叶えたい夢があるのなら、少しでも実現に近づくために、知恵をふりしぼれといいたい。
現状を嘆く前に、どうすればいいか徹底的に考えろといいたい。
「夢は必ず叶う。叶わないのは努力が足りないからだ」と。
35歳・・・人生の一つの大きな岐路を迎える時期です。
人生の差はどう出てくるのか?毎日の過ごし方、それ以外には無い。
言い換えればその人間に「人が自分を見ている」という意識があるかどうかである。
「誰かが見ている」という意識があれば、おのずと何事にも全力で取り組むようになり、毎日を無駄に過ごすことはなくなる。
日々そういう姿勢で送っていれば、自然と経験やノウハウが蓄積され、それらを必要とし活かす場が必ず与えられる。
野村さんは寿命の短いプロ野球選手時代、30代に入った頃から引退後の人生は大きく変わる。
スキルを身につけるためには、「基礎」「基本」「応用」というステップが必要である。
「基礎」仕事をするための土台。
「基本」仕事における判断や行動指針。
「応用」それらを元に実地に移すこと。
年齢でいえば、基礎は25歳まで、そこから30歳くらいまでが基本を身につける時期、様々な経験を積むことで30代になって
ようやくそれまで、見えなかったものが、見えるようになり、考えのつかなかったことを思いつくようになる。
20代なら大きなミスをしても、「若さ」を理由に許される。しかし、30歳過ぎれば次第に許されないケースが増える。
35歳ともなると、若い人間が犯したミスをカバーし、正しい方向に導いてやることが立場的にも求められるはず。
だからこそ、「誰かが必ず自分を見ている」という意識を持ってすごすのが大事なのである。
言い換えれば「いかにそなえるか」ということ。
将来に向けてどれだけそなえることができるか、つまりプロセス。
行き当たりばったりでは、そなえたことにならない。
そなえとは「確率の高いものを選択する」ことをいう。あらゆる選択肢を想定し、その中から最も成功する確率が高いものを選択する。
それをそなえと呼ぶのであり、それが正しいプロセスを踏むということ。
その為に大切になるのが「予」。
「予感」「予想」「予測」「予防」「予約」の「予」。
「予」という時は「あらかじめ」という意味がある。
日々漠然と過ごすのではなく、そうやって常に「そなえる」ことで正しいプロセスが歩むことができ。
それが見ている人の評価に繋がっていくのである。