「ステルスマーケティング」佐久間の今週の一冊
2012年10月01日 日記
「ステマ」というキーワードが2012年の年明けから、テレビ・新聞を中心にいっせいに報道され、一気に広まりました。
「ステマ」という言葉はビジネスのマーケティングの世界のもの、通常この様なビジネス用語が、世の中に爆発的に広がるということはありません。
爆発的な広がりのきっかけとなったのは、2012年の1月に月間3000万以上が利用する
「食・グルメ」をテーマにしたランキングサービス「食べログ」に、一般消費者を装って、そこに登録されている飲食店にとって
都合が良い「高評価」をつけるという専門の業者が39社もあることが、「食べログ」を運営する㈱カカクコムいより発表されたことでした。
2000年代に入って次々と明るみとなった食品偽装問題や、2011年に起きた東日本大震災に絡む原発問題で、情報の隠蔽や
操作などに対する世間の目が厳しくなっている最中だったこともあり、一気に波及したのです。
「ステマ」とはステルスマーケティングの略。「ステルス」とは軍艦・航空機などの位置を探知する「レーダー」に映らない技術であり、
その行動が分からないものです。つまり「気づかれない」ということです。
ステルスマーケティングを直訳すると、「消費者に気づかれない販売戦略」となりますが、一体何に気づかれないようにしているのか?
それは、「こちらに都合の良いでっちあげの宣伝」です。分かりやすくいえば「サクラ」や「ヤラセ」です。
あたかも「この商品・サービスは素晴らしい」と、サービス提供側ではなく、消費者を装って発言することで真実味を持たせ、購買を誘うというものです。
ステルスマーケティングを見破る方法
1.インターネット上の書き込みを100%は信じない
人は自分が欲しい情報を探す。人は自分が欲しい情報を信じる。
2.個人の乾燥は「話半分」で理解
用心深さが大事
3.評価は質より量
たくさんの消費者=サービス・品質が高い
4.信憑性の高い感想の特徴を知る
長文・臨場感・ネガティブポイントが書かれている
6.安さや期間限定に踊らされない
目先の好条件に踊らされない。一旦立ち止まって。
以上が大事だそうです。
「なぜステマが社会問題として広まっていったのか?」それは「社会全体が、上辺だけ良いものではなく、本質的に良いものを探し始めた」ということ、
物質的なものが、満たされた現在において、多くの人が欲しいと思うのは、物質ではなく「心」だからこそ、人の心をないがしろにして、
踏みにじるような「嘘」となるステルスマーケティングに、多くの人からの注目が集まり、非難の的になるのだと思います。