「口のきき方で人は9割わかる」佐久間の今週の一冊
2012年08月27日 日記
今週の一冊は、渋谷昌三さんの「口のきき方」で人は9割わかるです。
言葉のほとんどはその場限りのもの、次々に言葉が発せられ、前の言葉はすぐに消えてしまう。
注意深く観察すると、その人の性格やや、その時の心理状態を探る手がかりがたくさん見つかります。
もし、会話中に、相手の本心がわかれば、コミュニケーションはよりうまくいくはず。
ここでは、相手の本心を読み取る「手がかり」をと、それをどう解釈すればいいか、基本的な二つの法則があります。
「頭出しの言葉に本心が出る」
例、上司から急ぎで仕事を頼まれたとする。あなたは自分の仕事を後回しにしてその仕事をする。
「できました。」といって提出したとき、「ありがとう。すぐやってくれて。」といったら心から感謝。
「えーもうできたの?ありがとう。」感謝よりも手際の良いしごとに驚く。
その驚きが「力をつけたんだな。」ならいいのだが、もしかしたら、「雑にやっている、手抜き?」と疑っていることもあるかもしれません。
もし、「頭出しの言葉に本心がでる。」とわかっていたら、「しっかりやって、確認しましたから、大丈夫です。」という上司への対応策が取れます。
「重ね言葉に本心が出る」
体験的にわかる人も多いと思いますが・・・
例、上司が部屋に入ってきて「あれ、山田君いないの?山田君は?」
といったとします。損案時あなたは、「ええ、さっきまではいましたが・・・どこにいったのでしょうか?」
ではなく、「すぐ、携帯で連絡を取ります。」と反応するといい。
その手がかりは、山田君を2回繰り返している所。
上司は「緊急で大切な仕事を頼みたいことは間違いない。」
この重ね言葉は、本当に切羽詰ったときに不意に出やすく、
「今日締め切りなのよ、今日。」など、気持ちに余裕がないときの「口のきき方」です。
この二つの法則は当たり前のこでしょう。
けれども、実際に同じような立場に置かれても、とっさに適切な反応ができる人は多くありません。
この二つの心理法則を実践できるだけでも、あなたの仕事の段取りや流れはだいぶ変わるはずです。
「口のきき方」ひとつで、相手の本心が見えてくる。
それだけで、相手を誤解することもなく、自分も誤解されることもなく、人付き合いは楽しいものになります。
この本で、言葉にはもう一つ別な意味があることが良くわかります。