「脳はあなたにウソをつく」佐久間の今週の一冊
2012年08月21日 日記
今週の一冊は篠原菊紀さんの「脳はあなたにウソをつく」です。
人間には日常的に起きる「不思議な現象や感覚」というものがあります。
不思議体験の多くは「自分の脳が作り出したもの」脳があなたに「ウソをつく」ことによって錯視・錯覚が起きたり、不思議な感覚や
感情が沸き起こる。
更には、勉強や記憶力ひいては運動神経にも深く関わっている。
そして、脳を「逆手に取る」つまり、みずから操ることによって、
自分自身も知らなかった驚きの能力を開花させることが可能となる。
様々な能力開発の方法やヒントについて知ることが出来る。
自分の脳は自分でコントロールできない。うまく付き合い利用していくかを知ることが大切なのです。
上手に使えば脳は味方してくれる。
・発達に欠かせない「3つのポイント」
「頭を使うこと」「体を動かすこと」「人と関わること」
好き嫌いのピークは5歳前。8歳~13歳は知的活動のピーク。
思春期から24~25歳以降まで長いピークで人間関係に関わる部位が発達します。
以上3つが好きになるためのベースは安心感のある親子関係にあります。
子供には食事より遊び⇒母子間の安心感や愛着関係を築く。
成長が進むと遊びは男女差が出てくる。
女性・・・共感性に関する脳部位が厚い
男性・・・目的達成に関する脳部位が大きい
遊びはやる気が出る。線条体が良く働く。線条体は行動コントロールに関わる。
ドーパミン神経が投射しており楽しいことが起こるのではないかという予測に基づいて活動する。
これが「やる気」の正体。
・大人の脳には今こそ「遊び」が必要
ストレス社会によって起こる自殺者は年間3万人。注目したいのが、脳の遡及性。
前頭前野は知の中核だから大事だといわれるのが、実は前頭前野など、なければないで生きていける。
前頭前野があるのは予測不能なことが起きた際に補助的な役割を果たすからです。
これは会社でいえば会社組織でいえば役員のようなもので、危機的状況の時がんばって、うまく回りはじめたらとっとと引っ込んだ方がいい。
脳は進化の過程で、有事や変化に対応できる働きを様々な形で獲得し、過酷な環境にあっても何とか対応できる力を高めてきた。
それこそがどんな環境にも適応する「可遡性」という力。
子供の頃に選んで得た貯金は、もうはたいてしまっている。
脳の可遡性によってストレス耐性を身につけるべく、今こそ遊ぶべきです。
これから高齢化社会が進んでいきます。高齢者の方々こそ遊ぶべきなのかもしれません。
脳とうまく付き合うことは非常に重要なのです。