「反論する技術」佐久間の今週の一冊
2012年07月24日 日記
今週の一冊は木山さん「反論する技術」です。
いい返す・反論するというと何かするようなイメージがあるかもしれません。
更に戦って勝つ、といった猛者や強者のイメージすらあるかもしれません。
この本でいう、いい返す・反論するというのは、そこまでのステージはあまり想定していません。
むしろ、日常的に家族や友達・恋人・夫婦・会社の同僚や先輩・上司などと話すときに、うまく切り返す・切り抜けるといった場面時に
使うコミュニケーション本です。
・意見でなく質問で返せ
どんな場面でも使える「それって何ですか?」「そもそも〇〇って何でしたっけ?」という質問があります。
モヤモヤしてわからない。わかったようでうまく理解できていない。
そんな言葉が口から出たときは、おもいきって質問をぶつけてみましょう。
常に正面突破でいく必要はありません。自分の考えや意見をあえいわず、逆に質問を投げかけてみましょう。
相手がうまく答えられなくなる場面の可能性は意外と多いそうです。
・不利になったら話を変えろ
まず話の問題点を整理します。
議論がヒートアップすると、どちらも主張を譲らず硬着状態になる。
そうなると上の立場の人が有利に働きます。
いったんクールダウンさせる為に「問題点を整理する」
話しそのものを180度変えるわけではない。
「そうすると問題点は〇〇ですね?」といったように。話してみましょう。
話には流れがあります。「話を変える」手法は、流れが悪くなっている時にさらりと話を変えてみましょう。
相手に話してもらうように向けると意図的に外されたと気づかないのです。
・自分の考えのよさを伝えろ
自分の考えのよさを伝えるには、話全体に説得力が必要。
立証責任を自分自身が負っています。
そんな時は、時系列と動かない事実が必要になります。
「200×年×月×日に・・・・があり」というように実際に起きた事実を客観的に時系列で話す。
そして、当事者に争いのない事実、「動かない事実」を淡々と語る。
争いがないような事実を述べていれば人は話をさえぎったり、突っ込みを入れることがしにくくなる。
そうすると話がスムーズに相手に伝わる。
・証拠を示して納得させる
客観的な証拠をしめす。それはどんな小さなことでも良い。
相手はあなたの人格そのものを信用できないと判断していない。
信用できるかどうかの証拠が出てこないために、信用できるかどうかの判断が出来ていないだけなのです。
更に数字や統計データなど第三者が作成したデータはより重要。
そうすれば客観性と信頼性を得ることができるのです。
意見の正しさを裏付ける証拠を示すことは、誠意の表れ誠実な対応。
反論はキャッチボールのようなコミュニケーション。ツールの一つなのです。