佐久間の今週の一冊
2012年05月21日 日記
今週の一冊は弘兼憲一さんの「男は気配りだ」です。
どの世代にも共通するさわやかさとは何か?
筆頭に来るのは、さりげなく「気配り」ができることです。
部下や同僚のちょっとした心の痛みに気づかない人間も同じ、昨日と違うのに気が付かないのは人が見えていないのということ。
「気配り」は人の気持ちを察することが出来るということ。「察する」は能力です。
更にいえば、人を不愉快にさせない心配りを持つということ。
上から目線にならないこと。
宴席でいえば、黙って人がビールを注いでくれるのを待つ人。
注いでもらっても「ああ」とかいうだけの人は敬遠されるはず。
どの世代も偉い人が「やあやあ」とかいいながら高座から降りてきて、どっかと座り込み「どお元気でやっている?」といって
コップに注いでくれるそういうひとが好きです。
送ったメールや手紙にきちんと返事をしてくれる人、電車の中で高齢者に席を譲る人が好きです。
「気配り」ができるということは、気持ちが優しいということ。人に対する気持ち、接し方が「まめ」であること。
観察力のアンテナがピンと立ち、注意力が行き届いている。人望を得て、信頼されて世に出て行く人、何かすごいことを成し遂げる人には、
先に述べたような共通点がある。
こういう人はいくつになっても「気配り」を欠かしませんから、人気があってまわりに人が集まる。
人との無用なトラブルを起こさないから、ストレスとも距離を置ける。
「気配り」ができるというのは「一生モノの財産」を持っているということに他ならない。
・挨拶は先にしよう
相手より先に挨拶すれば自分のペースで「気配り」ができる。相手に対する基本的な気配りさえあれば、
一言つけ加える話題は自由に選べる。相手に対する基本的な「気配り」とは常識程度のことで難しいものではない。
相手の人を良く観察すること。
・情報の命は新鮮さにある
情報に生きた命を吹き込むのは人と人との信頼関係、「あいつがいうことだから間違いない」という。
信頼関係があって初めて使える増俸、新鮮な情報はそれだけで価値がある。
・興味を一つに絞らない方が情報が集まる
新鮮な情報は一つだけではなく、たくさんあった方がいい。その分だけ色々な人に合わせた情報で提供できる。
たくさんの情報を持っている人は好奇心が旺盛な人。興味が外へ外へと広がっていく人。
使い方によってはどんな情報も役に立つ。
・相手の様子がわからないときは聞いてみる
気を使っているのに相手の反応がしっくりこない時がある。
「どうした?」と気になる。知り合いなら「いつもと違うよどうした?」とストレートに聞ける。
相手が「何もないよ」と答えても、表情を見たりいい方を聞いたりしていれば、「何かあるな」とわかる。
こうして相手の状態がわかることが大切。わかれば「帰りに一杯行こう」と誘って話を聞いてあげようと気持ちを表すことが出来る。
あるいは、「何もなければいいんだ」といってそっとしておいてあげることも出来ます。
どちらも相手の状態を見てできる「気配り」
以上のように様々な「気配り」があります。普段何気ない場面でも「気配り」をしている側、されている側があります。
ちょっとしたことでも良い。本の些細なことなのです。
そこに気づくか気づかないかです。
気配りした人が喜んでくれるのを見て自分もうれしくなります。
こんな生きられたら楽しい人生を過ごせるのではないでしょうか?
皆様も自分の行動を今一度振り返ってみるのも良いかもしれません。