佐久間の今週の一冊
2012年04月30日 日記
今週の一冊は、田中省三さんの「あたりまえだけどなかなかできない教えたかのルール」です。
教えるのって難しいですよね(笑)私も日々感じております。
教え方が下手な人は、自分の時間だけでなく、教える相手の時間をエネルギーを奪っています。
それだけではなく、せっかくやる気になっている人のやる気と元気まで刈り取っているかもしれません。
仕事を進める上では、限られた時間で結果を出さないといけません。
そこで、実践ですぐに使える、技術と考え方、発想法を田中省三さんが取り入れこの本に書いています。
内容は心理学の原則にきちんと従っているものです。心理学という科学に基づいている為、人間である以上どのような
場面でも誰にでも通じる普遍性を持っている方法です。
いくつかご紹介していきます。
・教えることは難しくない
誰かに何かを教えるには、多少の時間と手間がかかります。
「時間と手間がかかる」という事と「難しい」という事は別次元です。最初は難しいと感じるものを段階を超えて自在に
出来るようになると楽しくなる。そうすると、難しく感じていたことは忘れて、学ぶことが楽しくなります。
教え方も同じです。「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道」byイチロー
・スタート地点を明確に
何かを教えるとき相手のレベルに合わせる。相手に言葉でちゃんと尋ねてみて、今までの経験や理解度などを把握する。
最初のハードルが高すぎると、それだけで挫折の原因となる。
相手に合わせて最初のハードルは確実に乗り越えられるようにする。
・「目的と目標」を明確化にする
目的と目標を混同している人が多い。
目的⇒何のため? 目標⇒いつまでに何を?
教えるときも同じ、目的が決まらないと目標を決めようがありません。
人は目標だけでは動かない。目標は明確でも、目的を明確にしていますか?
何のために、この目標をクリアする必要があるかという意味づけが必要。
この意味づけを共有するとモチベーションがアップ。
・未来の夢を伝えているか?
楽しさややりがいを教え、効果的なやり方を教え、実際に教える内容を教えると言う方法が非常に効果的です。
それはなぜか?
途中でやめたくなったり苦しく感じた時でも、未来の夢が明確になっていると、乗り越えられるからです。
・どの順番で説明するか?PREP法
①P Point⇒ポイント・意見をまず述べる。伝えたいことを最初に。
②R Reason(理由)
③E Example(具体例)
④P Point⇒ポイント、意見を再度述べる。
一番大事なポイントを最初と最後に伝えているので、教わる側も理解できます。
単に自分の意見を伝えるだけでなく、その後に理由や根拠をきちんと明示している。
大切なポイントは最後に繰り返しましょう。
以上のようにたくさんの知識やノウハウを学ぶことが大切です。
重要なのはいかにひとつだけでも継続して続けられるかです。
「わかった」という段階から、「出来る」「使いこなせる」ようになることが一番重要だと感じました。