佐久間の今週の一冊「一生お金に困らない3つの力」
2012年01月09日
今週の一冊は泉正人さんの「一生お金に困らない3つの力」です。
さっそくですが、本の中に書いてありましたクイズを皆さんに。
AとBのうちこれから伸びる可能性があるビジネスはどちらでしょうか?
A・おしゃれで高価なインテリアで内装を統一した、午後10時まで開いている歯科。
B・待合室には質素なイスのみ、築何十年の古びた外観、午後5時でぴったり終わる眼科。
座り心地のいいフカフカのソファがあるゴージャスな内装の歯科の方が、お金がかかっていて儲かっている感じがしますよね。
しかも診察時間は午後10時まで、サービスも充実しています。
でも答えはBです。
内装にお金をかけていて、サービスも充実している歯科の方が、一見すると儲かっているように思えるかもしれません。
でも実はそこまでしないとお客さんが来ないということなのです。
家の近所や、職場の近くにある歯科をよく見てみると、例に挙げたような、ぴかぴかで綺麗な歯科が近年多くみられることに気づくはずです。
視点を変えて、なぜ歯科がそこまでしないとならないのかを考えてみましょう。
すると、街中には眼科よりも歯科の方が絶対数が多く、同業者、つまりライバルが多いということに気づきます。
競争が厳しいので、サービスの質を上げて、ひとりでも多くのお客さんを取り込むようにしないと、生き残っていくのが難しいということなのです。
一方質素な眼科はライバルが少ないので、内装に凝っていなくても、5時に閉めてしまっても、お客さんが来ます。あえて内装にお金をかける必要がないのです。
もしあなたがこれから歯科か眼科を始めるとしたら、創意工夫や、サービスの向上の余地があり、努力次第で今よりも流行らせることができる眼科の方がよさそうだということがわかります。
筆者が世の中の流れを感じたり、先行きの予想をするためにしていることは、このような「サービスの質を見る」ということです。
これからの時代に、私たちがお金を稼ぎ、そのお金を守っていくためには、変化を感じて、流れに乗っていく感性を養い、自分自身でお金について正しい判断ができるようにならなければなりません。
これからは柔軟に変化されられる人が、生き残っていくのかもしれません。
時代を読む感性を養い、お金について正しい判断ができるようになるためには、つまり、一生お金に困らないようになるには、具体的に3つの力が必要です。
一つ目は「稼ぐ力」
自営業はもちろんのこと、会社員であっても時代を読む力が必要になります。不景気でも儲かっているビジネスがあります。
なぜ儲かっているのか?アンテナを立てて考えてみましょう。
時代を読むことを意識し、自分の頭で考える癖をつけることが、これからの時代に必要です。
二つ目は「守る力」
今あるお金を減らさないためには、お金を守らなければなりません。
貯蓄や節約だけでなく、お金を正しく使い、維持管理できることも、大切な守る力となります。
この守る力がなければ、いくらお金を稼いでも、お金で苦労しない人生は送れません。
三つ目は「増やす力」
長期投資や分散投資など、今まで安全と思われていた投資の常識が、リーマンショック以降の世界金融危機で覆されてしました。
労働による収入だけで生きていくためには、一生働き続けなくてはならないでしょう。
ゆとりある豊かな人生を実現するには、自分自身で働くことに加えて、お金自信にも働いてもらうことが必要です。
時代のうねりを読み、お金を働かせるための知識をつけることです。
守りを固めたら、5年周期のうねりにのり、攻めの力をつけてお金を増やしていきましょう。
マネーの教養本としてみなさんぜひ読んでみてはいかがでしょうか?