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佐久間の今週の一冊「奇跡の記憶術」

2011年09月12日 日記

今週の一冊は「奇跡の記憶術」です。

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今や生涯にわたって勉強をしなければ、より良い人生を送れなくなったといってもいいくらいです。

社会人になればなるほど、より高度なスキルを求められる時代です。

漢字検定、英語検定、TOEICなどなど今や検定ブームといっても過言ではありませんね。

今や効果的に勉強を行うため、「勉強本」はブームです。

勉強の方法も、今までの「頑張れ」「努力せよ」「根性」といった」古い考えの勉強法が未だに残っています。

それを見直す背景となったのは脳科学などの学問分野の進歩です。

新しい学問の成果により、これまでの勉強法が見直しされるようになりました。

筆者の出口汪さんは長年予備校教師をしていました。

「苦労せず伸びる人と、苦労しても伸びない人の違いはなんだろうか?」と思い続け、

脳科学に出会いました。そして・・・・

記憶には

「ファミリア」・・・どこかで見たことがあるぞといった親近感で、漠然とした記憶。学習にはあまり役に立たない。この状態になる前に復讐が必要。

「リコグニション」・・・見分けるといった意味で、自力で思い出せないけれど、選択肢を与えれば答えることができるといった程度の記憶。この状態からスタートし、反復学習をするのがおすすめ。

「リコール」・・・再生するといった意味で、選択肢がなくても自力で思い起こすことのできる強い記憶。学習する上では目標となるレベル。

「オートマティック」・・・自動的の意味で、自力で思い出そうとしなくても自然と浮かんでくるレベル。このレベルは「習熟」といって非常に重視。

の4段階があるこということ。

最低でもオートマティックまで記憶を持っていくためには、具体的な勉強法があります。

集中学習は一度に同じことを学習することで、それに対して分散学習とは同じことを何回かに分けて学習することです。

例えば100個の英単語を一度にリコールの段階まで記憶しようとすることが集中学習で、分散学習は最初はリコグニションの段階で記憶をとどめ、

一定の期間を置いた後、それを再度学習する方法です。

脳の機能から側頭葉に保存された記憶事項が忘れかけたころに復讐するので、分散学習の方が脳学者からも効果的といわれています。

一夜漬けなどは、試験が終わればすぐに消えてしまう覚え方で、長期学習には効果がないそうです。

分散学習がより効果的な方法として、睡眠が考えられます。学習を分散し、その間に睡眠をとるとより強い記憶がえられます。

理由として、記憶を定着させるためには、睡眠を含めて一定時間の脳の活動が必要ですが、その間に何かしら妨害が入るとうまくいきません。

それに対して睡眠中は外部の情報を遮断するので、干渉されず学習した内容がそのまま記憶されやすくなります。

もう一つは脳の活動の問題です。睡眠には周期があり「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が交互に繰り返されます。

ノンレム睡眠は脳も身体も休んでいる状態で、レム睡眠は身体は休んでいるが脳は活動している、浅い眠りのことです。

このレム睡眠と記憶が深く関わっていると言われています。

以上のことから最も効率的な記憶法は・・・・・・・・・

第一の学習で完全に記憶しようとせず、リコール状態にとどめ、いったん睡眠をはさみ。再び同じ内容の学習をするということ。

学習した内容を側頭葉が忘れかえるまで十分時間を空け、睡眠を挟んで再度学習する分散学習こそ最適な学習法だとわかります。

今まで私自身も学生のころは「詰め込み式の学習」で勉強を行ってきました。

長期的に使えない勉強法ですので、すぐに記憶から消えてしまっていました。

分散学習は簡単なようで、実は難しいものかもしれませんが是非やってみようと思いました。

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