今週の1冊「考える野球」
2011年05月25日 日記
今週の1冊は、またまた野村克也さんの本です。
以前に読んでから、大変興味を持ち今回も買ってしまいました(笑)
野球の内容がほとんどの本ではありますが、職業は違えどプロフェッショナルの心構えが深く書かれている本です。
今シーズンプロ野球の話題は、何といっても斉藤佑樹投手(日本ハム)を代表とした新人選手に集中しました。
新聞・テレビなどがそのポテンシャルを詳しく分析し、プロで通用するか見極めようとしていた。
だが、野村克也さんはそういった分析とは違った角度から選手を見ています。
「プロで通用するかどうかは、考える力があるかどうかだ」と。
話題になった新人は打者に調べ尽くされるから必ず打たれる。問題は「打たれた後」だ。
50年以上プロ野球という世界に身を置いて来た、野村克也さんは打たれてから考え、成功した選手を数多く見てきたという。
打者の内角に食い込む変化球シュートボールを覚え30勝以上した投手。
ホームランは捨て、守備と走塁を極めて「一億円プレーヤー」になった遊撃手。
人それぞれきっかけは違えど、何かを考えて・何かを感じとったことを徹底して行ってきた結果なのかもしれない。
そんな選手をプロフェッショナル「一流の選手」なのである。
監督をはじめ、リーダーというのは常に考えていないといけない。
考え苦労して成し遂げる。プロフェッショナルの仕事はそういうものである。
考えるときに確率・経験など自分の持てるものを総動員することになるが、その中に好き嫌いの要素が入ると様子が変わってくる。
あの選手は嫌いだから使わない、戦術は好きではないから使わないとか、それでは選択肢をわざわざと狭めてしまう。
プロとアマチュアとの差はそこにある。と書かれていました。
野球にたとえながら、ビジネスに参考になるものばかり。野村さんの考えは深いですね。
次は野村ノートの本を探してみます(笑)