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今週の佐久間の1冊

2011年04月11日 

今週の1冊の曜日になりました。

今回は野村克也さんの「野村主義」という本です。

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野村さんはプロ野球選手として27年、監督業として23年という長く今もプロ野球に精通した人物です。

ちなみに奥さんは有名な恐妻「サッチー」です(笑)

選手として戦後初の三冠王、プロ野球史上最高の捕手と言っても過言ではありません。

野村監督になって私自身特に印象深いのは、万年Bクラスのヤクルトスワローズを、「ID野球」というデータ分析の緻密な野球で日本一に輝くなど選手・監督共に素晴らしい成績を残しております。

野村監督は必ずと言っていいほど、弱いチームからの監督要請があります。それは野村監督が人間教育からチームの強化まで一環して鍛えるという力があったからです。

この本の中では、野村監督の考え方が緻密にかかれております。

その中から印象に残った言葉をいくつか紹介いたします。

・勝利へのこだわり

全体を見ず一人一人を分析して考えろ。勝利を呼び込む為には「観察」と「執念」が必要である。

時には勝つためには手段を選ばない。不器用は天才に勝る。

・人生「現役」のこだわり

願望を持った瞬間から頭脳が自動的に作動する。現状に満足せず次々と高いレベルを目指せ。

己の能力や性格をよく把握せよ。企業優先主義になれ。年齢は関係ない情熱が心と体を動かす。

・継続することのこだわり

負け犬は無策を繰り返す。野村のかがげる野球は「プロセス野球」過程が大事である。キーワードは継続である。

・生き方へのこだわり

野村の信念「人間教育」である。生身の人間を扱うことの難しさを監督時代はよく感じていた。

主役ばかりではろくな脚本はかけない。彼らをサポートする脇役が必要、特性を掴みバランスをとらせ人間成長を促す。

とまだまだ書ききらないですが(笑)いくつか抜粋してみました。

私は野村監督は、冷徹な人間のイメージを持っていました。この本を読んでいると、人間教育・人材育成という言葉がよく出てきます。

むしろ人としての暖かさを感じました。これほど選手たちを考えている監督は少ないのではないでしょうか?

もともと野村監督はマイナス思考の持ち主で、マイナス思考だからこそ克服の為に色々考えを持つそうです。

この本を読めば野村監督がなぜ注目されるのかがよく分かります。

野球を知らない方でも、納得の1冊です。是非いかがでしょうか?

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