「ラーメン二郎に学ぶ経営学」佐久間の今週の一冊
2013年01月09日 日記
「今週の一冊」今年もよろしくお願いいたします。
今週の一冊は牧田幸裕さんの、ラーメン二郎に学ぶ経営学です。

ラーメン二郎は2010年10月現在35店舗の直営店がありますが、そのほとんどの店で大行列ができています。
二郎=行列といっても過言ではありません。不況など全く関係ありません。
多くの人が二郎を求めて、待ち時間1時間でも行列に並びます。
二郎に並ぶ人は、ワクワク・ドキドキ感が感じられ、店内では二郎に挑戦する活気が感じられます。
このワクワク・ドキドキ感を感じられるのは、ラーメン二郎とディズニーランドだけではないでしょうか?
私もこの間、新代田店に行ってきました。そのボリュームに圧倒されましたが見事完食させていただきました。
なぜ、二郎がこんなに人気があるのか?その秘訣を明らかにし、日本企業の競争力強化のヒントが書かれている本となっております。
二郎のメニューはシンプルで基本的に「大」か「小」それだけで大行列です。いろいろなメニューを出せば出すほど、その店の個性は消えていく。
超大盛りの麺。超こってりスープ。分厚いチャーシュー。円錐形に盛られる野菜に構成される「二郎」から一切ぶれることはない。
そこには「自分の考えられる最高の二郎を提供しよう」という信念が感じられます。
自信があるからぶれない。日本企業も学ぶべき部分は多い。日本企業の競争力は下がり続け、エレクトロニクス企業はアジア企業に遅れをとっている。
国内初良くても海外はさっぱりの状況といった企業も多い。日本企業にはいまいち自信が感じられない。とまで筆者は書いています。
二郎に学ぶことで、今までとは違った魅力の出し方、特徴の出し方、差別化を得られるのではないでしょうか?
ラーメン業界は「分散型企業」で顧客の好みはバラバラで、好みに対するこだわりが非常に強い。
そのこだわりに応えることができれば小資本でも、事業として成功する確率が高まる。成功の肝は規模ではなく、差別化です。
ジロリアンは100万人いるとされています。
フェルミ推定結果で計算をすると・・・
座席数15席 滞在時間20分=3回転/時間 1時間の処理量45人 営業時間昼4時間夜4時間 8時間
15席×3回転×8時間=360人
各店舗で二郎を食べる人は1日360人。諦める人も考えると400人前後。それ以上に食べたい人がいるので行列ができます。
コアジロリアンの人口推定
営業日25日/月 店舗数35店舗 訪問頻度1日/月
400人×25日×35店=350,000人と考えられる。インスパイア系も増えているので、セミジロリアンも含めて70万人いるのではないいでしょうか。
ジロリアンだけで100万人も前後もいる。収益性を充分高める人口です。
二郎の提供価値は「達成感」と「爽快感」にあり、どのようにお店独自のエッジを効かせるかが重要。
二郎はボリュームが非常に多い。仮に「小」をでも普通のラーメンの大盛りをはるかに超える。
ジロリアンは並んでいる時、大にしようか小にしようか考えています。
トッピングコールはゴングの瞬間。額から落ちる汗、次第に自分の限界が見えてきます。
ここからが本当の勝負。噛む飲む噛む飲む噛む飲む・・・これの繰り返し。そしてスープから麺をすくおうとしても重さを感じない時間がくる。これこそが自分に勝った瞬間なのです。
残った力を振り絞り、丼をカウンターに上げ、テーブルを拭き席を立つ。そこには達成感と爽快感があるのです。これは二郎しかありません。
特質といってもいいかなりのエッジの効いた二郎は、今の日本企業に必要なのかもしれません。
皆様一度二郎に行ってみてくださいね(笑)


