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佐久間の今週の一冊

2011年08月17日 日記

今週の一冊は「誰も教えてくれなかった裏会計学」です。

この本は「数字嫌い」のための使える会計学の本です。

「現場の話」から入り、専門用語、数字も少なく今すぐ役立つ会計の専門書です。

この本を読んでみて感じたキーワードは「セールス」「会議」「面接」「就職・転職」「交渉」「コミュニケーション」「経営」「給料」「借金」「資金繰り」です。

著者の小堺桂悦郎さんは、税理士としてご活躍されておりよりリアルで中身の濃い内容になっています。

現場の会計がわかると、説得力ある話ができるようになる。

それは、ビジネスのあらゆる場面において、「会計の話を少し入れて話をしたり」「会計の観点から企画を出したり」すると

圧倒的な説得力が手に入るからです。

自分がサラリーマンやフリーターなら・・・・・

セールストークに使う、セールスのタイミングに役に立ちます。面接や会議でも好印象を与えることができます。

部下や上司と話すときも、好印象を与えることができます。

ニュースや新聞が面白くなり、知識が増えていきます。世の中のカラクリがわかるようになるのでチャンスがつかめます。

経営者や個人事業主であれば・・・

銀行対策や銀行の考えていることがわかります。資金繰りのテクニックがわかります。

節税の方法がわかります。株や不動産などの投資がわかります。賢いベンツの買い方がわかります。

決算書がわかります。

以上のことがよくわかると思いました。

どのエピソードも「なんで?そうなるの?」というものばかりですが、このすべてに会計のカラクリがあることがわかりました。

中でも面白かったのはこの話

社長の車はなぜベンツの4ドアなのか?「経費の話」

それは4ドアは社用車。2ドアは社長の趣味として処理されてしまうからだそうです。

新車で買うと1000万以上するものもあるベンツ。経費は会社を儲けさせるために使ったお金のことをいいます。

ベンツも会社の経費で落ちます。ベンツは対応年数6年で減価償却し少しずづ落とします。6年で償却します。

利益の中からベンツの1000万をキャッシュでなんて使える会社なかなかありませんよね(笑)

会社経営上何よりも大事なのは資金繰り。いっぺんに買っても経費で落ちないものをキャッシュで買いませんね。

設備投資の意味合いですね。

中古のベンツも人気で、中古だと経過した年数から対応年数の6年を引いた数が対応年数になります。

つまり3年落ちだと対応年数は3年になります。あっという間に償却期間終わってしまいますね。

などといった興味深い話もあり、1時間ほどで読み終えました。

銀行員から税理士を経験された著者だからこその本なのかもしれませんね。

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