佐久間の今週の一冊
2011年07月04日 日記
今週の一冊は中井正嗣さんの「できるやんか」です。
中井正嗣さんは、大阪にあるお好み焼きや「千房」の社長さんです。
1973年千日前に創業以来、大阪に基盤を置き着実な成長を遂げ初の関西以外での出店となった静岡を皮切りに仙台・北海道・九州など日本全国に
「本場大阪の味を日本全国にお届けしたい」そんな大阪職人の思いが現在の「千房」のネットワークとなっています。
お好み焼きといえば「千房」といってもいいくらい有名な企業です。
英語でホスピタリティ(hospitality)という言葉「親切なおもてなし」とか「歓待」を意味します。お店ではこれが売り物であり、
他のレストランにも負けないほどのホスピタリティを大切にしています。仕事はこのホスピタリティを提供することです。
そして一番大切なことは、お客様にいかにして「心地よいくつろぎ・楽しさと快適性」を提供できるかです。
そこでお客様に「あぁ、来て良かった」「本当に楽しく食事ができた」「明日も頑張れるなぁ」と満足感を与えられるには、
働く従業員の笑顔とちょっとした心のこもった一言です。各個人が持っている人間性(個性)を生かし、
お好み焼を提供するだけでなく皆さん自身の人間性を提供しています。
このことは我々サービス業のお手本といっても過言ではありません。
中井社長は従業員を信じ、潜在能力をどう引き出すかを考え、一人一人と「絆」を結びそれが最大の財産だといっています。
お客様と一番接するのは現場の従業員・パート・アルバイト。現場の人たちを「その気」にさせる環境を作っていくかこれが永遠のテーマであるといっています。
千房の組織体系は社長が三角形の一番上ではなく、逆三角形であるとしています。それだけ現場を重要視しています。
デジタル化が進む現代、アナログ化が大事なのである。アナログが人の心を動かします。
この本の中では書ききれない中井社長の言葉がかかれていますが、どれも社長の暖かい中にも、期待しているからこその厳しさが伝わりました。
最後に私が一番心に響いた言葉を「一言の励ましが勇気と活力を与えてくれる」