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雪の日の出来事

2011年01月24日 日記

みなさんこんにちわ!スズキアリーナ水戸桜の牧店の磯崎です。

今日は今シーズン2回目の雪がひたちなか・水戸地区にも降りました。

先週の日曜日のような積雪ではなかったものの、ちょっとあせります。

先週の雪では、今年初の積雪ということもありかなり交通網が影響を受けました。

日曜日だったので、通勤のかたも少ないせいか朝はそれほどでもなかったのですが、当然われわれは出勤ですから、遅刻してくるスタッフも多数おりました。

そんなバタバタした日曜日の朝、10月に入社した新人のスタッフが模範的な行動を示してくれました。

10月から女子スタッフとして入社した福田さん。

まだ、フレッシュな23歳です。

以前勤めていた会社の契約期間が終了し、縁があって当社に入社してくれました。

彼女はとてもまじめです。

「今の若い子は~・・・・」なんて、ついつい言ってしまいますが、彼女を見ていると『今の若い子も捨てたもんじゃない』と、思います。

そんな彼女の住まいは、ひたちなか市から車で45分くらい離れている場所から通勤してくれています。

雪のが積もった先週の日曜日の朝、いつもより雪が心配で早起きした福田さんは予想以上の積雪に目を疑いました。

車で通勤している福田さんですが、彼女の車はスタッドレスを履いていなかったのです。

普通なら会社に、

「雪が降っていて車が走れなさそうなので遅れます・・・・・・・・・」

っと、連絡を入れるのが普通(?)だと私は思ってしまったのですが、彼女は違いました。

「こんなに雪が積もっていても、会社は休みじゃないはず。お客様だってきっと困っているはずだ。遅刻するわけにはいかない!」

意を決した彼女は、すぐに家から一番近いバス停へ向かい、普段通勤では使わないバスに飛び乗りJRの駅まで向かいました。

幸いにも駅までのバスに遅れも無く、JRも雪の影響はほとんど無く通常運行をしていました。

そして、いつもよりかなり早い時間に、普段なら車で通過する勝田駅に到着しました。

しかし、見切り発車で家から飛び出した彼女は、勝田駅からの会社への行き方を知りませんでした。

早速、駅周辺を調べて会社に行く為の術を模索します。

「電車と、バスでいけるのね・・・・」
しかし、ここでまた問題が生じました。

せっかく早く駅に着いたのですが、ダイアの関係で電車とバスでは会社の始業時間の8時30分に間に合わないのです。

「どうしよう・・・・。」

ここまで頑張ってきたのにと、途方に暮れそうになった彼女の目に飛び込んできたのは、タクシーでした。

すぐにタクシー乗り場へ向かい、すがる思いでタクシーに乗ろうとします。

しかし、ここでまた問題が・・・・。

たまたまそこに乗車待ちをしていたタクシーが、スタッドレスを履いておらず発車出来ずにいたのです。

でも、彼女はめげませんでした。

「どうしても、会社に遅刻するわけにはいかないので、運転手さん行ける所までお願いします。」

すがる思いで運転手さんにお願いして、なんとか走り出しました。

積雪のある路面でノーマルタイヤのタクシーは、さすがにプロの運転手さんでも徐行運転です。

勝田駅からは普段は車で10分から15分くらいの距離ですが、ノロノロ運転で走っていますので、20分経っても半分くらいの距離しか走りません。

このとき既に8時を回ったところ、始業時間までのこり30分です。

やきもきした思いを抑えながら、彼女を乗せたタクシーは走ります。

しばらく走ると、どんどん積雪と深夜に凍ってしまったアイスバーンが行く手を遮ります。

あと会社まで2キロ弱ほどのガソリンスタンド付近で、とうとうタクシーのスピードが極端に遅くせざる終えない状況に。

遅刻してしまう時間まで、残り15分。

彼女は、会社の通勤で見慣れている景色を見て、会社までの残りの距離を悟り決断しました。

「運転手さん、ありがとうございます。ここで結構です。本当にありがとう。」

そう言ってタクシーを飛び降り、一路会社へ。

普段車で通り過ぎるだけの通勤の道を、ひたすら走ります。

雪ですべり易くなっている歩道を、危険をかえりみず、ただひたすら会社に間に合うことだけを思い。

・・・・・そして、無事に始業時間に間に合う時間に出社することが出来ました。

ホッと胸をなでおろす、彼女ですが会社に着いてからは何食わぬ顔で普通に朝の掃除をしていました。

普通これだけ朝、通勤ストーリーがあれば人にあれこれ話したがるものですが彼女は違いました。

他のスタッフに駐車場に彼女の車が停まっていないことを不思議に言われ、そのとき初めて前文のストーリーがあったことを、私を含め他のスタッフも知ったのです。

とても寒い朝でしたが、そのことを知ったスタッフ全員が暖かい気持ちになりました。

本当に感動した話でした。

後日、改めて福田さんにねぎらいの言葉をかけたのですが、そのときの返答にまた心を打たれました。

「福田さん、この間は当たり前の心構えだけど、本当に素晴らしいことをしたね!」

「いえ、スタッドレスを履かなかった私が悪かったのです。そのことで、会社やみなさんにご迷惑をかけられないですから・・・・・。褒めてもらうなんてとんでもないですよ。」


私は、この事で新人社員に、社会人としての責任感を改めて教わった気がします。

当たり前のことのようで、同じ行動がどれだけ出来る人がいるでしょうか。

たかが雪の日の通勤ですが、私たちにとっては心温まる感動する通勤でした。


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