社員研修旅行2025 2日目
2日目の朝、私たちは有馬温泉での宿泊を終え、すがすがしい快晴のもと、一日のスタートを迎えました。前夜の懇親会で深まった絆が、どこか皆の表情にも表れており、心地よい温泉に癒された身体とともに、気持ちも晴れやかに。ホテルの朝食会場では笑顔と挨拶が飛び交い、普段とは少し違う雰囲気で始まる朝がとても新鮮に感じられました。
この日のメインイベントは、大阪・夢洲で開催されている「大阪・関西万博」への訪問。出発前から「駆け込み万博」と言われるほど混雑が予想されていましたが、実際に到着してみるとその想像をはるかに超える人出で、万博の熱気とともに気温も上昇。お昼前にはすでに気温31度に達し、陽射しも強く、帽子や日傘、日焼け止めが欠かせないほどの気候となっていました。
会場に到着すると、まずは6人ほどの小グループに分かれての自由行動。普段は職場での業務が中心となる仲間たちと、こうして観光地で一緒に行動するというのはとても貴重な機会で、グループごとに個性が現れるのも面白いところでした。中にはパビリオンをとにかくたくさん回る派、おいしいグルメを探す派、写真をたくさん撮って記録に残す派など、自由行動ならではの楽しみ方で思い思いの時間を過ごしました。
私はというと、飯田グループと大阪公立大学が共同で手掛けた「スマートシティ」をテーマにしたパビリオンを訪れました。そこでは、先進的な街づくりのモデルがリアルに再現されており、持続可能な社会を目指す未来型都市の在り方に触れることができました。建物の外観は西陣織をイメージしたもので、美しく繊細なデザインがとても印象的でした。展示の内容も非常に濃く、デジタル技術と伝統が融合した展示に心を奪われました。思わずお土産として、同じ西陣織のモチーフがあしらわれた扇子を購入しましたが、これは今回の旅の中でも特に記憶に残る一品になりそうです。
また、他のグループからもいくつかの話が聞こえてきました。たとえば、海外のパビリオンでは各国の文化や最新技術が紹介されており、フードコートでは多国籍の料理が楽しめるエリアが大人気だったようです。中でもタイやスペインのパビリオン前は長蛇の列ができており、異文化への関心の高さがうかがえました。グルメを楽しんだメンバーたちからは「万博でこんなに本格的な海外料理が食べられるなんて!」と感動の声があがっていました。
午後になると、陽射しがさらに強くなり、暑さと人混みの中での移動に少し疲れを感じ始めたものの、それでも皆が笑顔を絶やさず、こまめに水分補給をしながらしっかり楽しんでいる姿が印象的でした。休憩所やベンチでのひとときもまた、普段できない他部署との会話や、仕事ではなかなか見られないリラックスした表情にあふれていて、こうした場がチームとしての一体感を育むのだと改めて感じました。
そして夕方、再集合の時間にはそれぞれがスマートフォンにたくさんの写真と笑顔を収め、少し名残惜しそうな様子でバスに乗り込みました。道中では「また来たいね」といった会話があちこちから聞こえ、この体験がそれぞれの心に深く刻まれたことがうかがえました。
今回の大阪万博への訪問は、単なる観光を超えて、世界の今と未来に触れる学びの場であり、同時に仲間とともに過ごすかけがえのない時間でもありました。技術革新、持続可能性、異文化理解、そして人とのつながり----万博のテーマすべてが、私たちの仕事や日常に通じる重要な要素であることを実感しました。
次回、日本で万博が開催されるのは、もしかすると何十年も先になるかもしれません。だからこそ、このタイミングで体験できたことは本当に貴重であり、社員旅行という場を通じてこうした経験ができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。